ABOUT長年、看護師として働いてきた私は、20代の頃からコツコツと貯金をしてきました。今では、貯金を増やす方法もわかってきて、楽しく貯金しています。定年後のため、ちょっとした楽しみのために貯金を使おうと考えています。
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昔は独身貴族と言いましたが、最近では「おひとり様」といって独身を謳歌する女性も増えました。看護師はこの「おひとり様」が多い職業でもあります。正直、普通のOLさんよりは年収はあるからでしょうね。では、独身女性が1人で生きていく場合にはどれくらいのお金が必要になるか考えてみましょう。
老後は質素で贅沢しなくても良いと考えても、まず住宅費用は1番大きな固定費です。現役時に賃貸で生活していくのか、または分譲マンションなどを購入するかによっても大きく異なります。
例えば、賃貸を選択して毎月7万円の部屋に住んだとすると、60歳から平均余命の89歳までの29年間、毎月家賃が発生すると合計2,436万円です。後は毎月の光熱費や食費、医療費や通信費、保険料、レジャー費などで、1ヶ月10万円生活費がかかると仮定すると、3,480万円がかかります。最後は自分の葬儀費用として200万円程度を上乗せしてみると合計で6,116万円となります。
びっくりするような金額ですが、これが質素に暮らす老後でかかる金額なのです。もちろん年金がありますので、全て貯金で用意するものではないでしょう。でも老後資金は概算でも覚えておく方が貯金に励みもでますね。
看護師の仕事は毎日がハードですし、ゆっくり長期休暇を楽しむことはなかなか出来ません。ですから、定年退職後は楽しんで過ごしたい!と考える方がほとんどです。現役時代は一生懸命働いてきたのだから、老後は趣味を楽しんだり旅行にだって行きたいですよね。少しでも豊かな老後を送りたいと考えるなら、やはりそれだけの資金も必要になります。
例えば、週に1度は5千円位の外食はしたい、月に1度は5万円位で国内旅行をしたいなど、いろいろと楽しみが浮かぶかと思いますが、それだけでも年間84万円です。
退職後の29年間それを続けるとすると、先ほどの最低老後資金に2,000万以上の上乗せとなります。老後を過ごすといっても、生きている間はどうしてもお金はかかります。その過ごし方は人それぞれではありますが、やはり老後のための貯金は必要だなと改めて考えます。
老後の資金を計算してみましたが、では実際いくら位貯金しておくのが理想なのでしょうか。まず考えることは、自分はどんな老後を送りたいのかを明確にすることが大切です。そして年金がいくら入るかも重要となってきます。
例えば、平均標準報酬月額が25万円で25年間厚生年金に加入していた方なら、目安として月の年金額は約14万円ほどです。年金受給を65歳からとして、89歳の平均余命まで24年間受取り続けたとすると、合計で4,032万円の年金が入ることになります。必要最低限の老後生活としても、6,116万円から4,032万円の差額2,084万円を定年まで準備する金額となります。
ただし年金はその加入時期や納付状態などで個人差がでてきますので、老後のための貯金を始める時は自分の年金を年金事務所などで試算したり相談すると良いでしょう。